空気の中に、一人。


冷たい空気を吸い込んで思った
私は独りだと

触れていないと不安だから
言葉にしないと怖いから
人に届ける
私は歌う

いつも いつも いつも

けれど
どんなに近くに居たって
共感し合ったって
私は独りだと

罪人に絡みつく
足枷の如く離れない
同じところを
ぐるぐる回る

まわる まわる まわる

だって
どんなに側に居たって
分かち合ったって
私は独りだと


それは
作り上げる者―――
揺蕩う心を伝える渡しだから
私だから
孤独を感じる

それは
決して責任ではなく―――
創ることに魅了されたから
罰だから
孤独を感じる


2006年9月16日


SECRET BACK  BACK NEXT  MOKUJI  †洋館綺譚† 俳句  TOP

Copyright (C) Iori_Nomizu all rights reserved