| Temptation. 口を吐いて出た その形を何と呼べばいいのか そんなもの分からないのなら葬ってしまえ 形づけようとする その心構えが 烏滸がましいのだ、汚らしいのだ そう何処からか声が聞こえ、 私はそっとその頬に触れる それは 珠玉の宝石よりも耽美で、 鉱石細工よりも華奢な光を抱き締めている 白く淀みの無い頬 初めての恋を覚えた少女の様な 赤みを称えたそれに、 私はそっと口付けを落とす 長い睫毛に広がる伏せた瞳 昔見た湖みたいな、それでいて 昨日買ったソーダ水みたいな 相反する色を持ち 佇んでいる瞳 抱きすくめてもみたいけれど、 そんなことをしたら刹那 消えてしまいそうで いや、そんな無粋なことは 禁忌にさえ思わせられる 2005年11月29日 |
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